劇場版 マクロスΔ 激情のワルキューレ 

某サブスクでの配信終了が近いので「愛・おぼえていますか」を皮切りにマクロスシリーズを履修中。未見だった「マクロスII」はシリーズ中でもっとも影が薄いけど意外とよく出来ていたし、戦闘シーンだけ観たことがある「マクロスプラス」は今観ても戦闘作画は凄いの一言に尽きる。
そして総集編ということで敬遠していた「激情のワルキューレ」をようやく観ることに。



ワルキューレの楽曲は好きだが総集編劇場版に手が出なかった理由はやはりTVシリーズ本編の微妙な出来。
前作「マクロスF」の成功があり、さらに「アルドノア・ゼロ」や「Gのレコンギスタ」「クロスアンジュ」「鉄血のオルフェンズ」などよりも後に制作されている作品なのでロボットアニメファンの期待値が高まっていたこともあると思うが「マクロスΔ」は放送当時はシナリオの穴や省エネ作画に失望の声が大きかったのを覚えている。

ちなみにamazonのレビューでは劇場版の評価は高めだった。
[ 2023/06/01 00:21 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

機動戦士ガンダム 水星の魔女(第1クール終了)  

えー、期待の異色ガンダム「水星の魔女」、第1クール最終12話まで放送終了。

PROLOGUE(0話)とエラン4号の処分シーンでヤバい世界設定なのは示されていたけど、スレッタとミオリネのすれ違いと和解を描いた心温まる11話…からの12話Cパートのゴアシーンでガンダム初心者は阿鼻叫喚、歴代作品の中でもここまで倫理観がぶっ壊れている主人公は居なかったのでガノタからもドン引きの声が聞こえた。



突然のショッキングシーンでSNSのトレンドを賑わせたのは制作側の狙い通りなのだろうが、12話も費やしてようやく「リアルな死」に向き合うのはちょっと遅すぎるというか、残りの尺を考えると骨太な戦争モノにはならないのがほぼ確定してしまったように思う。

[ 2023/01/20 11:35 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

機動戦士ガンダム 水星の魔女(第二話まで) 

PROLOGUE(0話)でサイボーグ技術の延長としてのGUNDフォーマットと兵器としての威力を見せつけ、第1話で家父長制や決闘や出身地差別の中世的価値観と百合婚が容認される現代的視点が交錯し、第2話でガンダムを危険視する評議会それぞれの思惑にミオリネの反抗期を提示。

感想はもうちょっと物語が進んでからと思ったが、早い時点で予想を書いておくのも一興かと思った次第。



ガンダムは当初から(OVA等は別として)少年パイロットの成長物語なので親世代との確執や階級社会との折り合いは常に身近にあったテーマ。「水星の魔女」で主人公が少女になっても世代間闘争にまつわる戦争と自己確立という結末はおそらく変わらないだろう。
岡本拓也プロデューサーのインタビュー記事によれば「ガンダムは僕ら向けの物語じゃない」という若者の声をかなり意識しているようなので、かなりわかりやすく「10代少年少女の反逆」というものを描いてくると思われる。
作画のよさや小道具デザインのオシャレさ、YOASOBIによるテーマソングも令和っぽくて表面的にはいかにも現代的という感じを与えるが自分のような昭和の人間でも問題なく入り込める序盤2話だった。

※ 追記に続く
[ 2022/10/11 16:43 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

「リコリス・リコイル」 

2022年夏アニメのダークホース…ではないが、オリジナル作品で作画安定・人気安定のまま走り抜けたのは近年珍しいことだったように思う。
あとで思い出しやすいように書いておくと同時期の対抗馬アニメは「シャドーハウス2期」「オーバーロードIV」「ダンまちIV」「メイドインアビス2期」「ルミナスウィッチーズ」など。あと途中で制作がバテて消えた「異世界おじさん」などがあった。



リコリス・リコイル(以下リコリコ)の特徴は何と言っても作画のよさ。キャラクターや衣装、小物などの造形で手を抜いていないのでやや荒唐無稽気味な設定や展開でも「そういうもの」として受け入れやすかった。ちなみにここでいう「手抜きの衣装」ってのは例えば平井久司キャラの私服を指す。
リコリス制服もデザイン自体は相当トガってるけど銃を携帯するうえでの実用性を考慮してるのが汲み取れるし、制服の色で能力を区別する実力組織であることを視覚的に表してもいる。

リコリコ最終話まで観た感想は物語としての完成度は高くないが、それ以外の多くの部分で覇権水準を満たすといったところ。

※以下ネタバレ含む
[ 2022/09/29 13:00 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

「ラーゼフォン」 

ボンズ制作による2002年のロボットアニメ(?)、「ラーゼフォン」を視聴。
一応タイトルは知られているし、いつかは観なければと思っていた作品のひとつ。どうも主役ロボットのデザインが苦手でこれまでなかなか手が伸びなかった。



ただでさえ「エヴァ以降」と一括りにされがちな2000年代ロボットアニメの中でも謎のロボに乗って正体不明の敵と戦い主人公のアイデンティティと世界再生がテーマとなればどうしたってエヴァとの比較は免れない。

まあ結果的に物語としては大して似ていないのだが、エヴァや「serial experiments lain」のような難解アニメが流行ったこともあってか、ストーリーを見せるよりもわかりにくさの構築が先行しすぎて非常にとっつきにくい作品になってしまっている。

※以下ネタバレ含む
[ 2022/03/10 14:14 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)