TRIGGER 「BNA(ビーエヌエー)」 

人間と獣人が共存する社会での分断と対立をテーマとしたTRIGGERの意欲作、「BNA(ビーエヌエー)」を視聴完了。

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やっぱりTRIGGERは「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」みたいに主人公の基本属性が「バカ」じゃないと強みを充分に発揮できないと再認識させられる、そんな作品だった。いや違うか。単純に自分が見たいTRIGGERはこうじゃないというエゴなんだろう。しかし正直な気持ちだ。

しかし王道中の王道だった「SSSS.GRIDMAN」は好評で、進歩的でありたいのに保守的な表現の評価ばかりが高いというジレンマが窺える。


※以下ネタバレ含む
[ 2020/07/01 00:07 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

フェアリーゴーン 1クール目 感想 

P.A.WORKSのオリジナル作品「Fairy gone フェアリーゴーン」1クール目完走の感想。

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作画は良好、キャラデザはリアル寄りで個人的に好み、音楽も良く、設定も面白い。
ただ物語の進行は早いとは言えず、1クール終了時点でようやく本題に入る準備が整ったという印象。これだけ丁寧にやれたのは分割2クールだからこそだ。

とりあえず主人公がいつまでも過去に捉われてメソメソしてたら進むハナシも進まなくなるので、マーリヤの成長を念入りに描いてドロテアに馴染ませたのは正解だったと思う。ここは2クール目の堅い基礎になるはずなので、成長後のマーリヤとレイ・ドーンの因縁を軸に、ブレずにひとつ芯の通った展開が期待できる。

以下ちょっとネタバレあり
[ 2019/06/28 01:07 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

さらざんまい 感想 

幾原邦彦監督の新作ということで前評判も高い低いではなく、「何が出てくるんだ」という完全なシェフのおまかせメニュー枠。それだけにわかる・わからない、口に合う・合わないは本当に人それぞれ、という当たり前のことが顕著に現れる気がする。


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「輪るピングドラム」と「ユリ熊嵐」は狐につままれたような感じで正直ピンと来ず、何かしらの示唆が隠されているとしても特に自分は考察してまで知る必要性を感じなかった。

あそこから何か答えを見出そうとしたり真理を渇望したりするのはいわば若さの特権であって、森博嗣のいうところの「完全になろうとする不完全さ」。それを情熱に変換して物事の理解に充てるほど自分は勤勉ではなく真面目でもないらしい。もしくは単に年齢のせいかもしれない。

そういうわけで「さらざんまい」にも多くを期待していたわけではないが、それでも現代のアニメ界では数少ないシェフのおまかせメニューが成功するかどうかには興味があって視聴を決めた次第。

[ 2019/06/21 14:26 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

エガオノダイカ 感想 

タツノコプロ創立55周年企画のオリジナル作品「エガオノダイカ」を完走した。
2019冬の数少ないロボットアニメ枠ということで視聴を開始したものの、正直途中から嫌な予感がしていたことを告白しておこう。
そして一応最後まで観ないと評価はできないと思って見届けたが、おそらく大方の視聴者と感想は同じだ。

頭ハッピーセットかよ。


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そりゃないぜ。
オリジナル作品の強みは自由度の高さにあるはずなのに、その自由に耐えられず崩壊する作品が後を絶たない。
エガオノダイカも話が進むほど設定の破綻が露呈していき、尺の問題など物ともしない「ヒロインの雑な暴走」の果てにヒマワリが咲く文字通りのお花畑END。
結果オーライで済ませる制作陣に恐怖すら感じる。悪い冗談だ。


以下ネタバレあり
[ 2019/03/27 00:31 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想 

 2017年4月2日(日)の夕方、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が最終回を迎えた。放送終了後に賛否両論が入り乱れるのはガンダムシリーズの常だが、今回も例に漏れず大きな話題になっている。



 最近とあるサイトで「創作物を減点評価で批評する不毛さ」をかいま見る機会があった。それを己の戒めとしつつ、しかし『鉄血のオルフェンズ』を観終わった率直な感想を記しておこうと思う。
 もはや「アリかナシか」という二者択一で作品を語るのはナンセンス。円盤の売上も消費者とのマッチングの成否を推測するデータに過ぎない。オリジナル作品はすべてアリというのが前提だ。


 しかしながらまず『鉄血のオルフェンズ』の脚本が極めて歪であると宣言しておかねばならない。というのも、そもそも鉄血世界が歪なものとして設定されており、歪な世界を管理する装置がギャラルホルンだからだ。妙な言い回しになるが、実際そうなのだから仕方ない。

 最終話の後半でようやくギャラルホルンが「現状維持のための暴力装置」ではなく「時代の要請に沿って世界の在り方を調節する機構」であることが視聴者に明かされた。
 つまりギャラルホルン自体は鉄血世界の現実を映す鏡に過ぎず、歪な世に合わせて腐敗しているだけで、必要があればいつでも本来の役割を果たす組織ということだ。

 結果的に視聴者が「ギャラルホルンを打倒すべき敵であるかのように見せる」というミスリードに引っ掛かったような構図だが、この結末は

ギャラルホルンはその存在目的ゆえに
いかなる行動も罪に問われない


という超越的な特権の上に成立している。内部監査はあれど、所詮は身内での話。クーデリア暗殺計画や歳星での弾圧、アインの人体実験、ハシュマル起動の失態、自ら封じた禁止兵器での民間人虐殺、ラスタルのダインスレイヴ自演など、作中で描写があった悪行だけでも非人道的な武装組織と言わざるをえないが、結局ギャラルホルンを咎め得る外的要素は最後まで存在しなかった。

 にも関わらず腐敗しているはずのギャラルホルンは暴走や独裁に走らない。四大経済圏からの極めて強力なシビリアン・コントロールが効いているという設定だそうだ。その理屈だと上記の非道行為は四大経済圏の文民が責任を負うはずだが、そんな様子は微塵もない。もっとも報道管制が徹底されているので、ギャラルホルンの行状を知るのは犠牲者と視聴者のみである。

 結論としてギャラルホルンは

作品世界の理不尽と脚本の破綻を封じ込めて
これと決めた着地点に問答無用で落とし込む装置


に過ぎなかった。そこにキャラクターや組織としての自我はなく、脚本の都合と作品世界に片足ずつ軸足を置き、作品内外において生ずる疑問や矛盾をギャラルホルンという組織の異常性に収束させて整合性を調節する。無罪特権と退場回避は、制作サイドから与えられたその対価だ。だからこそギャラルホルンという組織から離れたキャラクターはその特権をただちに剥奪される。マクギリス・ファリドとガンダムバエルはその典型だ。

 (※長くなったので以下追記)

[ 2017/04/28 13:30 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)