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昭和聖地巡礼 ~秘宝館の胎内~ 

知識としてその存在を知っていても、実際に入ったことがないという人も多いだろう。
大人のテーマパーク、「秘宝館」にスポットをあてたドキュメンタリー映像DVD『昭和聖地巡礼 ~秘宝館の胎内~』を紹介。

監督・製作 笹谷遼平
昭和聖地巡礼
DVD『昭和聖地巡礼 ~秘宝館の胎内~』(楽天市場)

伊勢の「元祖国際秘宝館」閉館を期に秘宝館の成立から存在意義までを捉えなおし、全国各地に現存している秘宝館の展示内容を紹介する貴重な映像。

日常から隔絶された閉鎖空間で主に性をテーマとしたインタラクティブ・エンターテイメントが繰り広げられているというカオス感。これはやはり写真(静止画)では表現しきれない臨場感がある。


秘宝館内部の展示物なので映像は極めてバカバカしいのだが、内容はいたってマジメなドキュメンタリー。芸術性・文化的価値の強調と「良識的な市民」による猥褻物陳列の通報など、秘宝館を取り巻く現状について説明されている。

秘宝館擁護のために持ち出した方便だとしても「芸術」はさすがに言い過ぎのような気がするし、いい大人が「猥褻」と目くじら立てるほどのエ口度合いでもないので「どっちも力抜けよ」という気分だ。
強いていえば「隣近所にあって欲しくはないけど日本から全て消滅すると寂しい」といった類のものだろう。


土田世紀のマンガ『編集王』では支配社の社長がこんな言葉を述べている。

自分の娘は脱がせたくないが、他人様の娘のヌードは是非見たい。
それがそもそもの文化のはじまりじゃねえのか?
(※うろ覚え)


至言である。好奇心や出歯亀精神といったものが真っ先に「性」に向かうのは自然であり必然といってもいい。

秘宝館が社会の異物として低く見られたり忌避の対象にされるのは、それがそこにあること自体が「理性による統治(技術力や社会規範)も結局は野蛮な性衝動から逃れ得ない」という事実を突きつけるからかもしれない。

そう考えると良識的市民ってやつが入場料と年齢制限でゾーニングが為されているという事実を無視して秘宝館そのものを排除しようとするのもきっと強迫観念めいた心理があるのだろう。



しかしよく考えると「ヒトガタで人の営みを模倣する」っていうのはどこか呪術的というか、祭祀に通ずるところがあるなぁ。これってズバリ『ベルセルク』で髑髏の騎士が言ってた「神世の事象をなぞる=祭」そのものなんだろうし。
押井守が映画『イノセンス』で問いかけた「人間は、なぜ自分の似姿を、それもその理想型において創造しようとするのか」という言葉と一緒に秘宝館について考えてみるのも面白い。
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[ 2013/02/06 11:49 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)











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