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市川春子 『宝石の国』(1)(2) 

出版不況が叫ばれて久しいが、多産多死型で新陳代謝する中から新たな個性・センスを持った作家がしっかり出てくるマンガ業界。それだけ描き手の裾野が広がっているということか。

最近見つけたこの市川春子の『宝石の国』は近年もっとも衝撃を受けた作品のひとつになった。

  
宝石の国(1) [ 市川春子 ]

宝石の国(2) [ 市川春子 ]

「君にしかできない仕事を 僕が 必ずみつけてみせるから!」

遥かな未来、地上に暮らす生命を持った宝石たちが、彼らを奪い装飾品にしようと襲来する「月人」に抵抗する物語。

主人公は28人の宝石のなかでもっとも若いフォスフォフィライト。割れやすい性質のため戦闘に参加できず、かといって他のこともできない役立たずだったが博物誌の編纂という仕事を与えられ、シブシブながらも行動をはじめる。

壊れても修復すれば直る半不死の彼らだが、優秀ながらコンプレックスを抱く者(ダイヤモンド)や毒液を出す特性のために孤立する者(シンシャ)などさまざまで、そこに最弱クラスで役立たずだけど強メンタルなフォスフォフィライトが関わることでさまざまな展開が発生していくのが面白い。


実在の鉱石をモチーフにたくさんのキャラクターが登場し、その特性を反映させた設定になっており、明確な性別は描かれず、それぞれ一人称の呼び方と性格によって個性付けされているのもユニーク。

この作品、ストーリーももちろん面白いのだが、それよりもまず独特の画風とセンスが凄い。コマはすべて長方形で、タチキリは使わないしコマ外に絵が飛び出すこともほとんどない。そのため古典やガロ系を思わせるリズムになっている。


2巻では旧世界の崩壊と「宝石の国」の起源に関わる秘密がほのめかされ、ますます気になる展開。かなりオススメな作品。

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[ 2014/05/13 15:10 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)











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