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村上もとか 『六三四の剣』 

久しぶりに古い作品を。大御所、村上もとかの名作『六三四の剣』です。


「殺せるもんなら殺すてみろぉ!」(作中より)

言わずもがな、剣道マンガの金字塔。ここでは六三四こそが矢吹ジョーであり、大山倍達なのである。
同世代かそれ以下の人は盛田賢司『しっぷうどとう』を思い浮かべるかもしれませんが、高校デビューの素人があまりにも速く成長しすぎな点が気になり没頭できず。そこそこ評価があるのが逆に不思議です。

『六三四の剣』は幼年期から青年期までの成長過程を丸ごと描いており、六三四という人物のバックボーンを丸ごと読者に見せるため感情移入のしやすさが抜群です。
それも作者である村上もとかの技量あってこそですが、村上もとかは劇画とマンガの理想的なハイブリッドなんじゃないかと最近思ったりするわけで。
劇画よりも感情表現が豊かで、しかし破綻のない絵とストーリー。作品としての完成度が非常に高く、時代を経ても自信を持って他人にすすめることができる内容です。

そしてなんといっても「人情が通っている」のが大きな特徴。登場人物がそれぞれに方言や性格など、風土にドッシリと根をはっています。作中での死や憎悪、絶望にも最終的に人間存在としての救いがあるのは古き良き日本社会を感じさせます。もう引き返せないほどの人間不信に陥ってしまった現代日本には産出されないマンガでしょう。・・・これ以上書くと憂鬱になりそうなのでこのへんで。


読んで損のない作品なので未読の方にはオススメしたいです。
「青年誌で描ける作家」が描くと少年マンガもここまで重厚になる、という例だと思います。


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[ 2008/06/09 17:31 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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