スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

坂口安吾 『いずこへ』 

最近、学生時代に買った小説を読み返すのがマイブーム(死語)。年齢を重ねたせいか、昔読んだときとは印象が異なるのが面白い。
先日読んだのは無頼派の代表的な作家、坂口安吾の短編『いずこへ』



新潮文庫の『白痴』に収録されてます。コレ学生時代から好きな短編だったんですが、要するにダメダメな男が「自分が駄目であることの言い訳をズラズラ並べる」といった内容。これがまた見事な言い訳でして、そのヒネクレ具合が嫌いじゃない。例えば、


贅沢するためなら働くけど食うために働くのは自尊心が許さない


今日的にはいわゆる「働いたら負けかなと思ってる」って奴に限りなく近い態度。
ニート君

それでいて本人は精神的には他人より高みに立っているつもりだから始末に負えない。自らの高潔な暮らしを女の肉慾が汚していくのだ、とばかりに罵りながら拒絶はしないという流されっぷり。
仕舞いには駄目ついでに自らが卑下してきた好色でつまらない女と遊ぶことにより自らを貶めようとする何様テイストを発揮。

いいなぁ・・・。たまんないな、この駄目な空気。最高です。
今読むと学生時代に感じたダメっぷりよりもさらにダメですこの主人公(笑)
この閉塞感!つげ義春の「やなぎや主人」に通ずる、自らを異化するための限りなくネガティブな儀式。
自らのだらしなさを他人の性で贖う傲慢さ。これこそ人間!これこそ魔よ!(胸にせまるわ。)

あ、うん。それだけ。女性にはオススメしないけど、自分は特別な人間だとチラとでも頭をよぎったことのある男性には必携です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキング参加中
[ 2008/09/12 15:05 ] 旧校舎 文芸部室 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://oldskool.blog38.fc2.com/tb.php/148-af452de5













上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。