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後藤友香 『正義隊』 

絵というものは不思議だ。この国に蠢くマンガ家志望の老若男女が自らの画力の向上を目指し日々努力しようとも、中途半端な技巧がかえってリアリティを阻害することもしばしば。リアリティの所在が描き手の手腕に因るという認識は驕りだったのか!?そんなセンシティブな部分に問いかけてくる作品、それが後藤友香『正義隊』である。

正義隊 /後藤友香/著 [本]
「殺すよ!」
「殺せまい!!」
 (作中より)
殺せまい(正義隊)

正義のために正義をおこなう、それが正義隊。昨今見かけないほどシンプルな正義がここにあった。正義は正義、悪は悪!どちらも理由無く存在する対極の組織によって繰り広げられる抗争を目撃せよ!
作者がこの絵柄に対して意識的であるのかは不明。しかしこの力強いペンタッチからはある種の確信めいたエネルギーの充実を感じずにはおれない。つまり、

作者の目には世界がこう見えている

・・・そう考えると読み手である自分がこの絵に圧倒的な説得力を感じるのも道理というもの。読者が感じるのは「作者という生身の目を通して描かれた世界」という歪みのないリアル。
小綺麗なだけで面白くないマンガというのは「作者本人が見たいと思っている世界だけを紙に描いている」に過ぎない。

小難しい理屈はさておき、ラクガキ本来の楽しさが詰まった作品。日本のマンガもアメコミも、より映画的な演出を取り込むことで発展してきましたが、それらとは一線を画すオルタナティブ・ポジション。演出や技巧から解き放たれることで逆に描けないシーンは無いという融通無碍の境地をみせてくれる一冊です。
蛇足ながら登場キャラクターが魅力的。名前もルックスも最高。金星人オーソンとか28部尊ジョージとか祈祷師キャンベルなど、名前だけ聞いても脳が痒くなるくらい気になるでしょう?

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[ 2008/09/17 14:15 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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