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MARVEL 『インフィニティ・ガントレット』 

高校時代に出会い、私の人生まるごとの価値観に多大なる影響を与えたアメリカン・コミックスの雄、MARVEL社の『インフィニティ・ガントレット(The infinity gauntlet)』を紹介します。

 『Infinity Gauntlet [ Jim Starlin ] (洋書)』

歪んだ宇宙を正してやろうぞ
全てを余の価値観に従い・・・
そう・・・全てを無に!
(←格好良過ぎるぜ、アンクル・サノス!)

10年ほど前に『マーヴルクロス』というアメコミのオムニバスマガジン(絶版)がありまして、それの1~6巻に収録されていたのがクロスオーバー作品、『インフィニティ・ガントレット』でした。

アメコミというのはそれぞれのヒーローがほとんどひとつの世界を共有しており、マーブル社が版権を持つ作品全体で「マーヴルワールド」ともいうべき壮大なモザイクを構成しています。そのヒーローたちが自分の作品のワクを飛び越えて他作品のキャラと接触する企画をクロスオーバー作品と呼びます。

なかでもこの『インフィニティ・ガントレット』は地球を代表するほどの強力なヒーロー達が一堂に会して巨大な悪に立ち向かう、そんな一大クロスオーバーとなっており、主だったキャラクターですら戦いの場に立つことすらできず消滅させられてしまうという宇宙規模の危機を描いた作品です。

ちなみに昨今の映画化で有名になった「ファンタスティック4」は戦わずして全員消滅、「X-MEN」からもビースト、アークエンジェルといった主要キャラが消滅という憂き目にあっています。
ただしこれ、実際には全宇宙の人口が半分になるという作られた状況ですので「ファンタスティック4」の4人は確率的に全くもって不運としか言いようがない。合掌。


コトの起こりは至高の存在になるという狂気の野望にとりつかれたサノスという死んだはずのタイタン人が蘇り、この世の事象を司る宝石、即ち「力」「魂」「精神」「時間」「現実」「空間」という6つのインフィニティ・ジェムを手に入れ自分の籠手(ガントレット)に埋め込んだことによります。
サノスが死の女神「ミストレス・デス」への愛の証として「全宇宙の生命体の半減」を捧げたために宇宙はかつてない危機に陥る…という、もう最初から手がつけられないほどの悪い状況から話がスタート。


キャプテン・アメリカやシルバーサーファー、スパイダーマンにアイアンマンといった最強クラスの正義のヒーロー達、それに暴れ者のハルクや獰猛で知られるウルヴァリン、そしてファンタスティック4の敵役であるドクター・ドームまでがサノスに対抗するために集結。果ては破壊神ギャラクタスをはじめとする宇宙の神々までが参戦を申し出る。……といってもその作戦会議ですら無限のジェムを持つサノスには全部筒抜けだったりします。

戦いが始まる前から読者に知らされる絶望。あらゆる点で最強の地位に立ったサノスを倒す手段は無く、勝利の可能性があるとすればサノスが自らの敗北を願った場合のみ。はたしてヒーローたちの運命や如何に!?

しかし私がもっとも感銘を受けたのはこの世界観の広大さでも大逆転のどんでん返しでもありません。

【以下ネタバレあり】
いま日本語で読むには古本屋で「マーヴルクロス」を探すしかないんですが、以下に核心部分に触れる記述があるので、まだオチを知りたくない方は根性で「マーヴルクロス」1~6まで探した後に読んで下さい。

※2017年9月 追記・・・ついに日本語版発売決定!おせーよ!(笑)


この実質的にサノスの支配下に置かれ絶望的な状況にある宇宙において、唯一サノスの関知できない謎の人物「アダム・ウォーロック」なるこれまた死んだはずの魔導師がサノス打倒のために復活してきます。

彼は運命から解放された特別な存在であり、反サノス勢力の指揮官として最終的に全てのジェムを埋め込んだインフィニティ・ガントレットの奪取に成功します。そして事実上の新たな神として君臨する立場になった彼はともに戦った仲間たちにこう言います。



 ウォーロック
    「帰って皆に伝えてほしい…
          ウォーロックは信用するに足る神だと」


 仲間A「そんな確証のない事は言えないな」

 仲間B「権力は必ず腐敗する…悲しいが否定できない事実だ」




そんなぁ!確かに真理かもしれないけど、ついさっきまで一緒に戦った仲間じゃない。いきなり手の平返すって、いちヒーローとしてそこんトコどうなのよ?
…そうツッコまずにはいられない、極限のクール・ロジック・リアリズム、from U.S.A.
ハリウッドよりも大人じゃん。タマんねえよ、そういうのって痺れるぜ。

あっちじゃコミックは子供の読むものという認識だっていいますが、だとすればステイツのキッズってのは、日々このくらいのドライさは疑いも無く摂取してるってことでしょうか?それはそれでスゲー国。

しかしジャパニーズ・スタンダードである「努力・友情・勝利」という一見美しげな伝統芸から早々と私を解放してくれたという意味で、忘れられない作品です。
[ 2007/11/21 03:15 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(2)

はじめまして。

初めて書き込みをさせていただきます。
インフィニティガントレット、中学の時に読んだのでうろ覚えなのですが、クエーサーとかいうヤツの登場と退場に大笑いした記憶があります。
権力が腐敗するのあたりはお子さまだったので良く考えてませんでしたがいわれてみるとなるほど深いですね。

んでは。このへんで。
[ 2007/12/05 00:00 ] [ 編集 ]

残響のみ……

MOMOさんカキコミありがとうございます。

そう、私も宇宙の神々との会合に参加する唯一の地球人としてクエーサーには注目して読んでいたのですが、さんざん余裕かましておきながら2コマくらいでの電撃退場には唖然としました(笑)

ヒーローたちの殺されかたについても、サノスに触れられたところから生えてきた何か毛のようなものに全身を覆われて死ぬ、とかレゴブロックにされて死ぬとか「無限の力の使い方を間違っている」あたりに感銘を受けました。

クエーサーの死に様を後世に伝えるためにも日本語版の再出版を願う気持ちでいっぱいです(笑)
[ 2007/12/05 01:02 ] [ 編集 ]

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