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相原コージ 『相原コージの何がオモロイの?』 

本棚を整理していたら懐かしい本が出てきたので紹介。世にも珍しい自覚的な自家中毒オムニバス作品集。ギャグマンガドランカー、相原コージ氏による実験マンガ、『相原コージの何がオモロイの?』

相原コージ 『相原コージの何がオモロイの?』(とっくに絶版)
「より多くの人が笑えるギャグがよいギャグである。」(作中より)

2001年のスピリッツ特別編集増刊号だそうで、青年コミックサイズのコンビニ本的な装丁の本。イマドキ(当時)のギャグで笑うことが出来ない筆者が「今日的な面白さ」とは何かを世に問うため4ページの短編ギャグを連載し、毎回街頭調査・インターネット調査をおこなって読者から直接歯に衣着せぬ感想を聞くという腹を切って13階段を駈け上り即身仏と化す、そんな挑戦の記録である。

今回、このレビューを書くにあたり再読してみたものの、やはり評価すべきは内容よりも作者の姿勢、これに尽きます。率直なところ、2001年からさらに8年が経過した現在、実験作品というくくりではなくギャグマンガとしてこの内容の単行本が売られていたとしても…買わないだろうなぁ。下品・シモネタが生臭いんだよな、この人のギャグ。

確かに試行錯誤しながら描いているのはわかるが、ハッキリ言って実験的すぎてギャグなのかどうかすらわからない、真顔で読み終える4ページも多数ある。いや、ほとんど真顔。
毎回「笑率」としてアンケート結果が円グラフで発表されるのだが、せっかくの実験企画なのにこれがまったく参考にならない。街頭アンケートでは絵柄をファンシー調にしてみるだけで女性に人気が出たり、ネットでは内容に関係なく常に叩かれまくりで中傷オンリー。「最終的に万人が笑えるギャグを目指す」とは言っても、最初からギャグを真面目に評価する気がない人に対するアンケートなのである。オーラル学園の神、飯島市朗先生の言葉を借りるなら、

笑う気がない者を犬の仲間にしておくことはこれ以上出来ない!

要はギャグってサプリメントみたいなもので、笑いを補給したいときに能動的に摂取すれば(自己暗示であっても)効果がある、そういうものじゃないかしら?…とコレを読むとそう思う。

しかし「積極的な実験精神」と「読者の評価を真っ正面から受け止める」という姿勢は買い。その証拠に多くの小学館ゆかりの作家からコメントが寄せられています。そのなかで印象的だったものをいくつか紹介。

 「私はギャグ漫画家じゃなくてつくづくよかった」(浦沢直樹)

 「漫画屋は売れるが、漫画家は売れない。悲しい現実がある。」(江川達也)

 「相原さん、もっと楽な生き方あると思います。」(ほりのぶゆき)


実験作品のなかでは16話の「左門の星」が面白かった。まんま「巨人の星」なんだけど登場人物が全員「左門」になるというサンプリング・ギャグ。すべては時代です。

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左門の星 ※『左門の星』より
[ 2009/07/21 18:59 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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