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浅田寅ヲ 『パイドパイパー』 

21世紀ならではの新感覚アートといえばイチオシなのが浅田寅ヲ(女性)の『パイドパイパー』


「お前が消えていなくなったって 世界は続いていくんだよ!」(作中より)


古いマンガのレビューばっかりかよ、と思われるのもなんなんで、たまにはCG処理バリバリの最新鋭アート(断言)を取り上げてみる。

次世代ゲーム業界でも最高のグラフィック性能を誇るPS3がWiiに太刀打ちならないように、面白さと映像美は別物…というのが無論ながら持論です。
マンガも然り。映像美に重きを置くかは個人の資質次第ではありますが、現時点で「映像美」と「物語としての面白さ」と「CG技術」が矛盾せずに表現されたマンガはコレが唯一だと私は思います。


浅田作品はかなりクセの強い独自の文法をマンガに持ち込むため(自称バイオレンス・アクション作家)、初めて読むとどんな状況なのかがほとんど把握できないのですが、読み慣れてくると自分の情報処理能力とセンスが追いついていなかったのだと気付かされます。2度、3度と読み直して初めて気がつくコトも多い、スルメのように味わい深いマンガ。

人によっては「もっとスタイリッシュなマンガだってあるよ」と思うかもしれませんが、私がこの作品を他と大きく区別して評価する点は美とナルシシズムについてのスタンスです。

ナルシシズムのエンターテイメント化はS○K系の格闘ゲームの流行やPS以降のファイ○ルファンタジーやデ○ルメイクライなどのゲームのグラフィック向上によって普及が進んだと私は思っていますが、それはプレイヤーを高揚させる、いわば楽しむための要素としてなら確かに重要だと思います。

問題はそういったゲームのユーザー気分のままプロ意識が欠如している自分の作品に酔っている作家。それが昨今の鼻持ちならない絵だけ巧いマンガが多産多死している原因です。

当然ながら「自分だけの世界を表現すること」と「独りよがり」は別物です。
浅田寅ヲは前者の典型と呼んで差し支えない強力な個性を発揮してストーリー・描写ともにマンガ業界に新しい提案と刺激を続けている稀有な作家だと思います。

この『パイドパイパー(1)』の表紙はそれこそナルシスティックなイラストなので、いかにも痛い女子に愛されそうな話を思わせますが、内容はあくまでバイオレンス・アクション(それもかなりハードな)。
登場人物の美やナルシシズムはあくまで作品内に留められており、読めば「作品そのものの緊張感を作家の余計な体臭で阻害しないとはこういうことか」、と理解してもらえると思います。CGの活用も手抜きのためではなくそれなりの効果を狙い成果を上げているからこそ読者を惹きつけているのだと思います。

…そんなところまで注視してマンガを読む人なんてあんまりいないでしょうけど。ただ「自分に合わないマンガ」というものには必ず何らかの合わない理由があります。それをどんどん突き詰めて排除していくと、私のようにジャケ買いしてもほとんどミスしないようになります(笑)


…なにやってんだ、俺。その労力を他に費やせって話だよ。
もう殺してー。


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[ 2007/11/27 18:01 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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