スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

あさりよしとお 『るくるく』  

完結してからの大人買い&一気読み、あさりよしとお『るくるく』、全10巻。

 るくるく(10)
「実は誰もが寄る辺ない事に気付きたくなくて
 それをごまかすために何かを成そうとするんだよ」
(作中より)

アニパロから映画批評ネタまで幅広い知識で異彩を放つあさりよしとおが、狙い澄ましたかのようにアフタヌーン誌で口リ系悪魔に居候される冴えない男子中学生の日常モノを連載しだしたときには「あさりもヤキがまわったな」と思ったが、甘かった。

一見萌えとギャグの皮をかぶってはいるが、海外では発表できそうにない宗教風刺マンガ。
そしてあの『ワッハマン』で読者を悶絶させた
「アイデンティティ・クライシス」描写も健在。

…この手のテーマは読後に妙な気分にさせられてソワソワするな。『ワッハマン』のラストはあまりのエグい展開に内容を覚えていないし積極的に読み返す気にもなれないが名作だと思っている。

今作は序盤こそ昭和ライフをベースにした伝統的かつシンプルな「押しかけ女房(女中?)系」設定の牧歌的なマンガだったが、終盤に向かってのエグい話の盛り上げ方と読者の突き落とすテクニックはもはやお家芸といっていい。

過去に「神と悪魔の戦いを描いたマンガ」は数限りなく描かれてきたが、これで終わりだ。いや、終わりでいい。『るくるく』は、

たった10巻で『デビルマン』を過去にし、
『バスタード!』をにした。


あ、いや内容はさておき作品のポジショニングが伊藤(仮)のツボだったって話です。

遠藤浩輝の『EDEN』は神の不在がオーバーテクノロジーで補われるというSF風味の宗教マンガだったが、『るくるく』は価値観同士の対立を「天使と悪魔」に任せ、しかも人間(日本人)は蚊帳の外というタチの悪さが最高なのである。

アメリカを擬人化した空爆キ○ガイの少女や怪しげな本尊に生贄の山羊を捧げる「梵堤寺(ボンテージ)」の和尚、南米で肉体派仏教の極意を会得しエンドルフィンで修行ハイになってる仏教僧など、登場キャラは無差別級の何でもアリ。

昨今ここまで痛快に宗教を風刺した作品があっただろうか?いやない。そーかそーか。


それにしてもあさありよしとおはコマ割り・背景・演出、どれをとっても最小限で最大の効果をあげるのが上手いな。
その腕前で同人でもデジタル配信でもいいから未完の「宇宙家族カールビンソン」を完結させてくれ…。
[ 2010/02/21 12:14 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://oldskool.blog38.fc2.com/tb.php/225-316d9b9c













上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。