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石塚真一 『岳』 

いまさらだが、登山ブームの風を受けていま注目の「山」マンガ、石塚真一『岳 ~みんなの山~』をピックアップ。



「よく頑張った!」

祝、映画化。しかし主人公役が小栗旬てどうよ?相方が長澤まさみってのも…なんだかなぁ。
プロデューサーは「主人公は小栗旬のほかに考えられない!」と思ったそうですが、yahoo!ニュースのコメント欄ではこのキャスティングに「小栗旬は要救(要救助者)だろ」とバッサリ。
「小栗旬のほかに考えられない」という言葉の裏には「岳」をオシャレ映画にしてアウトドアブームに繋げたいという広告業界の意思が見え隠れしてなんだかなぁって感じ。ま、たぶん観ないけど。

さて『岳』ですが、一話完結型の山にまつわる人情話。「下界でのイザコザは全部山で忘れちゃいなよ」っていうのが基本スタンスらしい。これは山に登ったことがあれば(こんなにハードなクライミングじゃなくても)何となく実感できるところです。その日のテンションによっては逆に自分がちっぽけすぎて死にたくなったりもしますけど。

主人公の島崎三歩は山に魅せられて山で暮らすほどの山バカ。元同級生の野田正人率いる山岳救助隊とともにボランティアでレスキューにあたったり登山者を見守る存在であり、スケールが大きく人なつっこい素朴な人柄で様々な登山者(遭難者)たちと触れあっていく。

ただ、もうこの三歩はメンタル的にもフィジカル的にももはや「超人」の域。読者が共感すべきは苦悩を抱えた登山者たち、あるいは職務として日常的に遭難者の生と死に直面し続ける山岳救助隊員である。

個人的には10巻での若手山岳救助隊員、阿久津の成長、「命を背負う決意」をする場面にはグッとくるものがあった。
何度も直面する凄惨な死の光景と救助隊員としてふがいない自分が揺らぐなかで突然の友人の訃報、そして恋人の妊娠が発覚する。
幾重にも生と死が取り巻く状況で「果たして自分が人の命を背負えるのか」という葛藤を抱えつつも、目の前で助けを必要とする要救助者を背中に担ぎ、「命の重さ」を背負って歩み出す──。


この話は『岳』のエピソードの中でも特に秀逸。父親として子を背負っていく責任、遭難者を救助する職務としての覚悟、その両方をまとめ上げた構成は見事。

しかしウチの父親の感想は「10巻はたいしたことなかったね」とのこと。嘘ォ!?
「え、自分が初めて父親になるときの自覚とか責任感とか、そういうのなかったの?」と尋ねたところ、「特には」と来たもんだ。

あとで母親に聞いてみたら、長男出産時に親父は病院に顔を出さず「趣味関係での飲み会」にキッチリ参加していたとのことで、いまだに根に持っているらしい。ワロタ。
[ 2010/04/11 14:13 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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