スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

マーターズ(2008 仏) 

夜中に電気を消してヘッドホンで観賞するのがホラーの流儀。
久しぶりに血も凍るようなホラーが観たくなったので某所でプッシュされていたフレンチホラーに手を出してみたのだが。

 『マーターズ(楽天市場)』

前半こそ「彼女」と称される神出鬼没なモンスターによってビビらされるが、ストーリーが進むに従って話はなにやら妙な方向に。ジャンル分け困難なゴアムービーである。

※以下ネタバレ含む(グロ注意)。


70年代フランス。長期にわたり地下室に閉じ込められて虐待を受けてきた少女リュシーが自力で脱出したところから物語は始まる。



マーターズ1

保護されてからも過酷な体験の記憶に苦しみ周囲から孤立するリュシー。
しかし15年後、復讐のために自分を閉じ込めていたと思しき家族を惨殺する。しかし犯人である証拠はなく、医者から狂人認定を受けた元少女の曖昧な記憶に基づいた凶行ともいえる状況。

マーターズ2

復讐を遂げたリュシーに唯一の親友アンナが合流。リュシーに理解を示しつつも、一方で証拠もなくいきなり一家惨殺してしまったことには疑問を抱く。
そして突然同性愛を仄めかす雰囲気になり、さすが色ぼけフランス映画・・・!と思ったが甘かった。


マーターズ3
「彼女」、
怖い。前触れもなく突然現れて苦しげに地面をのたうちまわり、リュシーに襲いかかる謎の怪物。
しかし「彼女」の存在も『マーターズ(殉教者)』の身に起きた現象の一例に過ぎなかった。

ここから本筋へと急展開。


マーターズ4

アンナは秘密の地下室を偶然発見し、そこで虐待を受けていた女を発見。言葉を失い全身は切り刻まれ、頭皮に直接金属を打ち込まれ視界を奪われている。かなりグロいフォルム。


マーターズ5

そうこうしているうちに虐待を主導していた組織の人間に捕らえられ、アンナ自身が閉じ込められてしまう。
ひたすら暗闇に放置しペースト状の食事を喉に押し込み小便をタレ流させ、淡々と無言で殴打し続けるスーパーバイオレンスタイムに突入。

組織は「人間に極限の恐怖と苦痛を与えること」からある成果を求めていた。











マーターズ6
虐待の果てに生きながら顔以外の皮膚を剥ぎ取られたアンナ。
彼女はついに組織が追い求めていた領域に達し、ひとつの解答をもたらす・・・






「瞑想によって得る悟りとハッパによって得られる悟りはつまるところ同じものである」という言葉がある。

この組織の目的は「死後の世界を知る」という宗教家の根源的欲求とその成果を自らの思索と修行によって得るのではなく、被験者に対する虐待で苦痛を与え「肉体と精神を死に限りなく近づけて確認させる」というものだった。



前半と後半で別物かというくらい趣が異なる作品。「ジャンルの違うスピンオフ作品を読んでから本編にとりかかる」といったような流れにとまどう。

かなり胸糞の悪いアプローチではあるが、死の正体を見極めんとする普遍的なテーマはわかる。わかるが、敢えて思索によるものではない冷徹なアプローチを選択したにもかかわらず、先人達が何度もぶつかっていった観念の壁に激突して散ったのは惜しい。ここまでやったんだから、ラストは何か独自の切り口を提案してほしかったなぁ。


地下室でアンナがひたすら虐待されるシーンはかなり念入りに描かれるので一部のリョナ描写マニア以外は不快感を覚えるだろう。

映画の不愉快描写では『ファニーゲームU.S.A』『隣の家の少女』『アレックス』に次ぐレベル。

  
[ 2012/06/21 22:19 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://oldskool.blog38.fc2.com/tb.php/283-d63df0bd













上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。