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樫木祐人 『ハクメイとミコチ』(1)  

殺伐としたマンガやDVDから一転、全年齢向けほのぼの作品を紹介。最近買った中ではかなりのヒット、樫木祐人の『ハクメイとミコチ』第一巻。

 『ハクメイとミコチ(1) [ 樫木祐人 ]

いつもなら印象に残るセリフをひとつ引用するところだが、この作品はそういう類の読み物ではない。森の奥で暮らす身長わずか9cmの女の子ふたりの日常を見せてもらう。それだけにしてそれだけではない、ハイレベルなファンタジーライフストーリー。


森の奥で共同生活する「活発で工作が得意なハクメイ」と「おっとりタイプで調理・裁縫魔のミコチ」。小人なのか妖精なのかは不明だが、とにかく体長9cm。昆虫や小動物と共生する社会で元気に暮らしている。

ハクメイとミコチ1a

ふたりのユルい日常を明るいタッチで描くだけの「極めてフツーのおはなし」なのだが、奇想天外な出来事をごく当たり前の現象としてそこに違和感なく配置する作者の技量が冴えまくる!


森の自然環境をベースに作り込まれた社会と文化を感じさせる独自のアイディアに満ち溢れ、実際に異文化に触れているような新鮮な感動を覚える。それでいて無用な設定は徹底的に排除。
昆虫も動物も共通言語で会話するし、通貨単位は円。ムダに凝りたくなるであろう部分もわかりやすさが優先されている。

ハクメイとミコチ1b

現代のファンタジーは小説やゲームによって蓄積されてきた「常識的な幻想」に依存する作品が少なくないという現状があるが、この『ハクメイとミコチ』は久しぶりに「ファンタジー本来の良さ」を見せてくれた気がする。
登場人物それぞれに生活があって、それがちゃんと作品内の文化と社会に根差している。簡単そうに見えてなかなか出来ないことだ。

宮崎駿のマンガ版『風の谷のナウシカ』では登場する部族それぞれに土地柄を反映させた文化や生活様式を持たせるという離れ業をやってのけた。あそこまでシリアスではないにしろ、ワク線とコマの外側にしっかりと世界が広がっている感覚を味わうことが出来る。
そして単行本では1話ごとの合間に余談として世界観を補足するエピソードや設定が差し挟まれる。


↑上の画像2枚目はハクメイが”ある動物”をイメージしてミコチに作ってもらった防寒着なのだが、ハクメイもミコチもその動物の全体像を見たことがないため、このようなデザインになっているらしい。

このように「変わったデザインだな」くらいに思っていた小道具にもちゃんと過去のエピソードに関連した設定付けがされているのがわかったりしてまた楽しい。

現実世界とも通じる素朴な「ものづくり」的な部分も面白いが、なによりキャラクターがいちいち可愛い。そして作品中に登場する独創的なギミックもその発想力に素直に感心させられた。見どころ要素タップリで、かなりオススメ。


早く次巻を読みたい…と思ったらこれも『Fellows!(フェローズ!)』(※隔月誌)連載か…orz

 『Fellows!』誌の一覧はコチラ(楽天ブックス)
[ 2013/03/09 17:26 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

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