スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

市川春子 『宝石の国』(1)(2) 

出版不況が叫ばれて久しいが、多産多死型で新陳代謝する中から新たな個性・センスを持った作家がしっかり出てくるマンガ業界。それだけ描き手の裾野が広がっているということか。

最近見つけたこの市川春子の『宝石の国』は近年もっとも衝撃を受けた作品のひとつになった。

  
宝石の国(1) [ 市川春子 ]

宝石の国(2) [ 市川春子 ]

「君にしかできない仕事を 僕が 必ずみつけてみせるから!」

遥かな未来、地上に暮らす生命を持った宝石たちが、彼らを奪い装飾品にしようと襲来する「月人」に抵抗する物語。

主人公は28人の宝石のなかでもっとも若いフォスフォフィライト。割れやすい性質のため戦闘に参加できず、かといって他のこともできない役立たずだったが博物誌の編纂という仕事を与えられ、シブシブながらも行動をはじめる。

壊れても修復すれば直る半不死の彼らだが、優秀ながらコンプレックスを抱く者(ダイヤモンド)や毒液を出す特性のために孤立する者(シンシャ)などさまざまで、そこに最弱クラスで役立たずだけど強メンタルなフォスフォフィライトが関わることでさまざまな展開が発生していくのが面白い。


実在の鉱石をモチーフにたくさんのキャラクターが登場し、その特性を反映させた設定になっており、明確な性別は描かれず、それぞれ一人称の呼び方と性格によって個性付けされているのもユニーク。

この作品、ストーリーももちろん面白いのだが、それよりもまず独特の画風とセンスが凄い。コマはすべて長方形で、タチキリは使わないしコマ外に絵が飛び出すこともほとんどない。そのため古典やガロ系を思わせるリズムになっている。


2巻では旧世界の崩壊と「宝石の国」の起源に関わる秘密がほのめかされ、ますます気になる展開。かなりオススメな作品。


それにしても単行本発売に合わせて宣伝用アニメまで作られるというのは異例だ。原作を読むと映像化は難しいかと思ったが、宝石の色彩感はうまく表現できていて意外と良い感じに仕上がっている。



少年(少女?)たちが白シャツ・ネクタイ・黒服(ショートツナギ)という制服姿でコミュニティを形成しているあたりは古い少女漫画の寄宿舎物語やファイブスター物語の「ファティマ(華奢で繊細な人工生命体)」を思わせる。

よくキャラクターを見分けるのが難しいと云われる作品だが、見慣れればそうでもない。さすがに髪色が塗り分けられた宣伝アニメはわかりやすいので、動画から入ったほうがわかりやすい部分もあるかも。
[ 2014/05/13 15:10 ] マンガ紹介 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://oldskool.blog38.fc2.com/tb.php/304-972a8f98













上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。