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アレクサンドル・アジャ 『ハイテンション』 

最近フレンチホラーづいている勢いで、比較的有名な作品『ハイテンション』を鑑賞。

 『ハイテンション 【DVD】

ボーイッシュな風貌の女子大生マリーは勉強に集中するためド田舎にある友人アレックスの実家にお邪魔するが、夜中にその家を訪ねてきた不審な男がアレックスの家族を次々に虐殺していく。殺人鬼から身を隠しながらマリーは囚われたアレックスの救出を試みるが・・・・・・

ド田舎で近所も空き家ばかりという隔離された環境で繰り広げられるサバイバルホラー、かと思いきや一筋縄ではいかないサイコホラー(ミステリー?)だった。

映画批評サイトでは高評価と低評価が入り交じる作品。

※以下ネタバレ含む

ひとまず最後まで鑑賞してみて色々と腑に落ちない点もあったが、それらしい解説を読んで内容は理解はした。・・・が、手法としてはけっこうギリギリの線じゃないかと思う。

実はマリーは多重人格のレズビアンで、アレックスの愛を独占するために家族を惨殺していったというオチ。殺人鬼の男は存在せず、自覚のない殺人の辻褄を合わせるためにマリーの脳が生み出した妄想だったということらしい。

しかしマリー視点で進む物語のなかで「明確なヴィジュアルを伴って登場する殺人鬼」を視聴者が妄想だと看破できるヒントが皆無なので「謎解き」ではなく「一発ネタ」というべきだろう。
マリー自身が妄想に無自覚という設定ゆえに普通は客観的事実を示す舞台装置として働く監視カメラの映像や小道具(車の車種や台数)までマリーが改竄できてしまい、種明かしが始まるまで気付きようがない。

好意的に考えればうたた寝中に殺人鬼の生首イラマチオシーンが挿入されたりマリーのオナニーシーンから虐殺がスタートするなど、マリーの意識が曖昧な状態をきっかけに殺人鬼パートの妄想が現れているとも受け取れなくもないが・・・。
マリーがアレックスと同じ場面に映っているシーンは現実だとしても、一方でアレックスの母親が目の前で殺人鬼に殺されたのは妄想っていう線引きはちょっと制作側に都合が良すぎる気がしないでもない。「何でもありかよ」と客がツッコめば監督は胸を張って「そのとおり」と答えるだろう。


「視聴者が感情移入している人物が無自覚に状況を改竄し続ける物語」っていうのは斬新だが、妄想パートが無自覚な辻褄合わせだと気付かなければ単に整合性が破綻したB級ホラーだ。

わかる人にしかわからない例えだが「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部で吉良がスタンド能力に無自覚のままバイツァ・ダストをオートで発動させているようなもん。犯人を特定できる気がまったくしない。


まあ妄想とはいえ殺人鬼が迫ってきて追い詰められる恐怖感の演出は上手い。好き嫌いは見終わってから分かれるだろう。
[ 2015/06/28 11:46 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

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