劇場版 マクロスΔ 激情のワルキューレ 

某サブスクでの配信終了が近いので「愛・おぼえていますか」を皮切りにマクロスシリーズを履修中。未見だった「マクロスII」はシリーズ中でもっとも影が薄いけど意外とよく出来ていたし、戦闘シーンだけ観たことがある「マクロスプラス」は今観ても戦闘作画は凄いの一言に尽きる。
そして総集編ということで敬遠していた「激情のワルキューレ」をようやく観ることに。



ワルキューレの楽曲は好きだが総集編劇場版に手が出なかった理由はやはりTVシリーズ本編の微妙な出来。
前作「マクロスF」の成功があり、さらに「アルドノア・ゼロ」や「Gのレコンギスタ」「クロスアンジュ」「鉄血のオルフェンズ」などよりも後に制作されている作品なのでロボットアニメファンの期待値が高まっていたこともあると思うが「マクロスΔ」は放送当時はシナリオの穴や省エネ作画に失望の声が大きかったのを覚えている。

ちなみにamazonのレビューでは劇場版の評価は高めだった。
正直なところTV版を観ていないとわからない事柄が多く総集編としては中途半端と言わざるを得ない。ワルキューレの楽曲をダイジェストで楽しみつつ、ストーリーは概要をさらう程度のファンディスクといった趣。

しかしTV版の大きな不満点だった戦闘の少なさは大幅に改善されておりメッサー周辺エピソードも改変され見せ場が増えて大満足。ワルキューレのファンなら追加されたサービスシーン「みんなでお風呂」も見ておいて損はないだろう。

一方でもともと恋愛対象として弱かったミラージュはさらに影が薄くなってパイロット・ハヤテのバディに留まり三角関係の匂いがほぼ消えてしまったのは残念。
そしてウィンダミアの歴史、特にハヤテの父親の下りが全カットされてフレイヤの寿命問題もほぼ説明がないのでTV版を観ていない人には唐突で、人種による寿命差という本作のロマンスの核がうまく伝わらなかっただろうし、ミクモのクローン技術応用云々の話や結晶が剥がれる描写はあったけど問題解決を示唆する材料としては弱く、TV版同様の投げっぱなし感は否めず。クライマックスのハヤテのペンダントに至っては無説明で完全に置いていかれただろう。

ここまでざっくりしたワルキューレ中心の話にするならそれこそ劇中劇としてワルキューレが演じる新規ミュージカルといった態のアイドル映像作品にすると割り切るか、キッチリ物語も戦闘も恋愛も練り直して掘り下げるリブート版の「真・マクロスΔ」として劇場三部作かOVAをやってもよかったんじゃないか、などと思ったり。

まあデルタ本編はさておきボーカルグループ「ワルキューレ」自体がここまで成功したのは快挙なので良しとしよう。
[ 2023/06/01 00:21 ] 映画・アニメ感想 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://oldskool.blog38.fc2.com/tb.php/356-52b35f46